ブランディングに大切な3つの目的
2025.2.13 (最終更新:2025.2.13)
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ブランディングがうまくいかない、成果や結果が出ない、そのような製品・サービスがあるかと思います。弊社がサポートを行っている企業様でもそのようなことが起こり、弊社にご相談いただくことがあります。ブランディングを進めていくにあたり、大切なものは目的を明確にすることがあります。目的の大切さや必要性をご紹介していきます。 ぜひ参考になさってください。
第1の目的:生活者に記憶してもらう
潜在的な生活者に対して、商品やサービスの利便性や独自性・効果などを明確にし、しっかり記憶してもらい定着させることが大切になります。
商品・サービスのブランドが忘れられにくくなり、すぐ思い出してもらえるため継続的な購買(リピータ・ファン)につなげることが可能になります。ブランディングの最大の目的は、認知してもらう、記憶してもらう、思い出してもらう、これらが非常に大切になります。
第2の目的:付加価値を創る
第1の目的でご紹介しました「記憶」。そこにさらにプラスの付加価値をつけることも大切です。同じような競合商品がある中で「この商品・サービスは何かいいな」と感じてもらうことです。付加価値とは、商品やサービスの機能や情緒的・感情的な独自性を指します。
例えば、ユニクロのチラシのロゴを隠すと、「買いたい」と思う人は少ないかもしれません。しかし、ロゴが見えることで購入意識が生まれ、「この服を買いたい」と思う人が増えるでしょう。これが記号化されたブランドの効果です。ユニクロのロゴは、生活者の記憶を起こす役割を果たしていることになります。プロモーションでは、綾瀬はるかさんを起用したコミュニケーションを見ることができます。これはブランディングの第2の目的である、情緒的・感情的な価値をうまく表現しています。ユニクロは、ブランディングの第1の目的である「記憶」と、第2の目的である「感情的・情緒的」を巧みに組み合わせることで、ブランド力を高め成果を出していると思います。
単に綾瀬はるかさんを起用したコミュニケーションだけでうまくはいかないと思います。そこには計算された戦略が見えます。機能や独自性と付加価値を一緒に訴求するのではなく、それぞれを適切に伝えていることにあります。言い換えると生活者にメッセージを分けて伝えているということになります。このようなことで競合ブランドと比べ結果を出し年々業績を上げていると思います。
第3の目的:顧客以外を対象にしたブランディング
ここでの対象は生活者ではなく、ブランドの関係者や従業員などです。彼ら彼女らに「この企業で働いてみたい」「購入したい」と感じてもらうためのブランディングで、これまで紹介した2つの目的と違う内容です。目的1と目的2は、「販売」につながるものですが、目的3は理念やビジョンの共有や従業員のモチベーションアップ、採用向け施策が中心で、販売に直結するわけではありません。
大切なのは、3つのブランディング目的を理解し、何を目的とするのかを明確にすることです。そうすることが結果が出やすくなり、ブランドが成長していくと思います。もうひとつ大切なのは、ブランディングは効果測定もしにくいところもあります。しかし、しっかり目標を設定すれば効果測定を行うことも可能になります。効果測定できれば課題抽出をしやすくなり、課題解決もスムーズに行え、ブランド成長を加速することが可能になると思います。
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